「リハビリテーション室のご紹介」 室長 原 泰夫
「リハビリテーション室」は当センターのリハビリを担当する部門です。
入園、外来を利用される方々を対象に疾患、年令などに応じて、発達の促進と実際の生活への適応能力の向上を目指して様々な取り組みを行っています。
◇ 組織は三部門に分かれ、PT(理学療法士)18名、OT(作業療法士)15名、ST(言語聴覚療法士)7名、計40名(内、非常勤職員2名)で構成されています。
◇ 対象となる疾患;
脳性まひを中心とした中枢神経疾患(脳炎後遺症、頭部外傷後遺症、低体重出生児など)、
精神・運動発達の遅れ、染色体異常、進行性の筋疾患、二分脊椎、骨形成不全症、広汎性発達障害 などの方々が多数を占めますが、医師の判断でリハビリが何らかのお役にたてる場合には、どの様なケースでもご相談にのる態勢をとっています。
年令的には乳幼児から就学前までのお子さんが多く、それに次いで小学生が多く来園されます。学年が上がるにつれて学校が忙しくなり、中・高校生の頻度がやや下がります。また絶対数は多くありませんが成人の方々も来園されています。
理学療法(PT)
私たち理学療法士は、お子さんの運動機能の改善を通して日常生活の援助をしたいと考えています。子供さん状態は、障害の種類や程度、育ってきた環境、性格などによってみんな一様ではありません。お子さんの個性を尊重しお子様の潜在能力を最大限引き出せるようなセラピーをしたいと考えています。あわせて、補装具、車椅子、坐位保持装置などさまざまな福祉機器の活用やプールを利用した水中運動療法などを取り入れながら、お子さんのライフサイクルを通してお子様とその家族に対しタイムリーな援助指導が出来るよう努力したいと思います。

作業療法科(OT)
体の不自由な子どもたちの日常生活活動がしやすいように援助しています。姿勢を調整し緊張をコントロールしながら、食事動作・更衣動作・遊び方・書字や学習動作などの指導を行います。スプーンやフォークを握りやすく工夫をしたり、鉛筆ホルダーを作ったりして、こどもたちが少しでも楽にそして上手にできる方法を考えます。また、日常姿勢の工夫も行います。年少の子にはご家族に育児の援助もしています。
体に不自由が無いけれども自分の体を上手に使えなかったり、落ち着いて学習ができない子や自閉的な子どもさんに対する感覚統合療法を中心とした指導も行っています。トランポリンなどの大きな遊具を使ってバランス能力を向上させています。また細かい課題(遊び)で手の操作能力の向上や集中力を養う指導をします。


言語聴覚科(ST)
人間は生まれてから生涯にわたって、自分とまわりの人とのかかわりの中で生きています。相手とのかかわり方をことば(音声言語)に限定せず、コミュニケーションの多様性を前提としてそれぞれのお子さんの状態に合わせてご相談に応じています。「ことばがでない、発音がはっきりしない、呼んでも振り向かない、会話にならない」など、コミュニケーション行動のご心配な点について、相談・検査・個別指導のほか、ご家族への支援や通園施設・学校等への情報提供と支援も必要に応じて行っています。
<主な指導>
- 前言語期のコミュニケーション指導(ことば獲得前)
- 言語発達の評価と促進 (ことばの理解と表現の遅れ)
- 聴力検査と補聴器装用指導 (きこえの問題)
- 発語器官の障害に伴う音声・言語指導(口唇口蓋裂、気管切開)
- 構音指導 (発音が不明瞭)
- 補助機器によるコミュニケーション指導(肢体不自由、発語困難)
- 広汎性発達障害に伴うコミュニケーション指導(意図理解、会話の維持)